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織を楽しみながら ~

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画家を知る

澤田瞳子の若冲を読んだ。
妹の目から見た兄として、画家としての若冲。
勿論フィクションだと分かっていても、「そうだったのか」と思ってしまう。
一種鬼気迫る作品が生まれていく様を読んでいると、作り出すと言う事はここまでしなくては出来ないのかと悲しくさえなって来た。
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朝井まてかのは、葛飾北斎の娘、応為が主人公。
この前、NHKでドラマ化されていたが、こちらも面白かった。
偉大な父にも勝るとも劣らぬ才能を女だてらに(あえて)開花させた。
他にも、原田マハが、キュレーターだったと言う事から何冊か書いている。
太陽の棘も良かったな。
ずっと前、三岸節子を書いた物も読んだと思うが、題名も作者も忘れた。
ただそこから彼女の作品に興味を持ってみるようになった。
松園を書いたのは宮尾登美子だったかな?

そう言えば、河北新報で掲載されている新聞小説が俵屋宗達を書いている。
作者は、原田マハ。
何と宗達は遣欧使節団と共に、ローマに向かっている。
始めは、ばかばかしいと思っていたが、つい先を読みたくなっている。

作者が作り出したものであるが、きっかけとして興味の対象を広げていくことになるのは良い事ではないか。
絵の見方も違ってくるか、深くなっていくか。
これもまた楽しみである。


by hinabaa | 2017-10-11 23:25 | Comments(0)