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織を楽しみながら ~

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十二単を着た悪魔

内館牧子さんの本。
あまり期待しないで借りて来た(表紙がちょっとだったから)

内館さん、脚本家、相撲大好き、東北大学大学院で学ぶ・・・
名前も顔も知っていたけど、著書は読んでなかった。
期待しなかった分、余計面白かった。
全て二流の兄と一流の弟。
源氏物語に関するイベントにバイトで行っていた兄が、源氏物語の中にタイムトリップしてしまう。
そして、弘徽殿の女御と出会うのだ。
弘徽殿の女御が好きだと言う内館さん。
何とも面白く魅力的に書いている。
自分の意思を持った女性として・・・
そして、一流の光と二流の東宮の位置関係がが弟と自分に見えてくる。
そこで生活することで、自信の無い二流の兄も成長していく。
物語って視点を変えてみるとまた別の物が見えてくる。
26年を物語の中で過ごし、また何かのはずみでいなくなった場所、時間に戻り、源氏物語を勉強し直そうとする。

次はどんな本と出合えるか?



by hinabaa | 2018-10-19 23:34 | Comments(0)